ジャンル別マークが変更されたタイトルについて

今回は、かなり久しぶりの更新となってしまいました。
(とはいえ、そんなにじゃんじゃん書けるようなテーマのブログじゃないって事もありますので…)

今日は、前回までの新刊案内にまつわる話題を離れ、装丁の話に戻ります。

今回のテーマは、「同一タイトルなのに、マークが変わったもの」。

botで扱っているものは、ジャンル別に異なったマークが付けられていた時期のもの限定です。
ところでこの「ジャンル別マーク」が、時期によって変更されたタイトルがあることはご存知でしょうか。

今日は手持ちのものの中で、そのマーク変更がされているものだけを抜き出してみました。
もう少しあるかと思ったら、全部で3タイトル(6冊)しかありませんでした。
どうぞご覧下さい。

※マークが変更されていることが確認できるように、今回は背表紙・裏表紙まで合わせてスキャンしたものを載せてあります。
(状態が悪いものもそのままなので、見にくいものがあってすみません…)


最初の2タイトルはデザインが引き継がれている一方で、マークだけが変更されたものです。

『処刑6日前』 ジョナサン・ラティマー (カバー:司修/初版 1965) 横顔マーク


⇒『処刑6日前』 ジョナサン・ラティマー (カバー:司修/20版 1979) 拳銃マーク




『3,1,2とノックせよ』 フレドリック・ブラウン (カバー:司修/3版 1965) 横顔マーク


⇒『3,1,2とノックせよ』 フレドリック・ブラウン (カバー:司修/17版 1974) 猫マーク




最後に見ていただくのは、デザインも変わったし、マークも変更されたもの。

『三人のこびと』 フレドリック・ブラウン (カバー:眞鍋博/初版 1962) 横顔マーク


『三人のこびと』 フレドリック・ブラウン (カバー:日下弘/再版 1973) 猫マーク




さて紹介した3作品の内、フレドリック・ブラウンが2つというのは、なるほど、迷うよなぁ、どちらとも取れるもんな、という気がします。
あるいは、ある時期を境に、フレドリック・ブラウンの作品は猫マークかSFマークか、どっちかにしようという方針変換があったのかもしれません(SFじゃないものは猫マークに、というところかな)。

というのも、(手元で確認する限り)フレドリック・ブラウンで横顔マークが付けられたのはここで紹介した2作品だけだからです。


さて、手元のものの中では以上3タイトルが該当したわけですが、他にも「吸血鬼ドラキュラ」「クルンバーの謎」はSFマークから猫マークへと変更されたものだそうです。
(ドラキュラは見かけるけど、クルンバーはどちらのマークの現物も見たことありません…)


「マークが変わっているから」というわけでは無いと思うんですが、個人的に、今回紹介した装丁はかなり好きなものが多かったのですが、いかがでしたか?