「紙魚の手帖」~その前日譚(2)(ミステリークロスワードもあるよ)

今回の記事は、前々回に一気に書けなかった、「紙魚の手帖」の前日譚=新刊案内の中での「紙魚の手帖」についてです。
前回新刊案内にも版違いがあった? | -oldsogenbotの雑記帳-は、No.1~No.3に当たるものについて紹介しました。

No.3以降はきちんと号数が付くわけですが、今回紹介するのはちょっと番号が飛んでいます。
(拡大画像はリンク先で)


No.3の次に蔵書一斉抜き打ち検査で出て来ましたるは、こちらのNo.12。
これは82年8・9月のものです。


中では、「探偵小説大集合」と名付けられたシリーズ(?)の紹介がされています。
クロフツ、ソーンダイク「赤い拇指紋」、ノックスの「陸橋殺人事件」が最初のラインナップと位置づけられたようです。

先日、新規登録で紹介した、ディクスン・カーの「亡霊たちの真昼」に付いていた帯にも、「探偵小説大集合」の文句はありました。
とすると数回に分かれて企画されたのでしょうか。

さらには後半にある、
(略)■そんな時ゼッタイのお勧め本をズラリと揃えた秋の創元推理文庫フェアがまもなく開かれます。この秋のテーマは「ザ・プロフェッショナル―ぼくは男のドラマがほしい」最寄りの主要書店へお出かけください。

■その際、忘れずにカバーにもご注目を。ちょっぴりですが、変化していることにお気づきになるでしょうか。
という宣伝も気になりますね。

当時の「ちょっぴり」の変化ってなんだろうなぁ?



続きまして、No.16とNo.17を続けてご紹介。
No.16は、82年12月・83年1月のものですね。



次のNo.17はというと、これに掲載されています、、、


ここに注目!
実はこれも、さっきのと同じく「82年12月・83年1月」のものなんです。
(時期を確かめなくても、「クリスチィと20の謎」が共通しているからわかりますね)

この二つは、前回紹介の、「同じ新刊案内なのに中身が違う」の一つともいえるものですね。

ただ、今回のは見ての通り、No.16掲載のものが茶色、No.17掲載のものが青色と、明らかに印刷が違ってます。
そして、肝心の「紙魚の手帖」は内容が違います。
No.17は、ごらんのような内容です。


クロスワードですね!
少し今では解きにくそうな問題もちらほら見えますが、全問わかる人もいるかも?

「答えは次号」を持ってれば、是非紹介したいところですが、残念ながら、蔵書からは出てきませんでした!
願わくば、だれか知識のある人が答えを教えてくださらんことを。。。



以上、時間が経ってしまいましたが、「紙魚の手帖」前日譚でした。

今度は、「紙魚の手帖」が冊子のタイトルとして使われて以降のものについても書いてみたいと思っていますが、まだまだ数が足りませんので、断片的になりそうです。
まずはどんなネタが拾えそうか、探してみないとな…