新刊案内にも版違いがあった?

前回の続き、「紙魚の手帖、その前日譚?」をすぐ書くかのようで、じらしてしまってますね、済みません。
しかも、そっちが終わってないにも関わらず、今回は一度脱線します。
しかし話題は同じく、創元推理文庫の新刊案内から。



やはりこれも、「蔵書一斉抜き打ち検査」を敢行したときに出てきたもの。
手元に同じ「1976年7月号」の新刊案内が3つ集まりました。


ふうん、ずいぶんあったな、それだけで終わりそうだったのですが、よく見ると、なにか、色味が違うような気がしていました。
この時はまだ、「気がする」程度。

その後、しばらく経ってから、それぞれの中身を確認すると、同じ号のはずなのに細部が違っている気が。
よーく、見直してみます、すると…


画像でも違いがわかるでしょうか?

↓新刊案内A↓
↓新刊案内B↓

「8月の新刊予定」、値段が書いてなかったのに、次のでは値段が決まっています。
カーの「絞首台の謎」は「近刊」だったのが、「9月刊」に決定。

このように、同じものとして発行されているのにごくごくわずかな違いながら、「版による違い」が生じていたのです。
内容からすると、A⇒Bの順番なんでしょう。
(ちなみに、3部並べてる画像では、右と真ん中が「A」、左だけが「B」です)

…だからどうした、と言われてしまっては困りますが、こういう「投げ込み」というものは、一度月初めと決まっていればその時に全部刷り上げて、あとは入れるだけなのだと勝手に想像していました。
そうではなくて、実は増刷・あるいは改版にあたるようなものもあったことを知りました。

さて、今回の話はこれで終わりなのですが。

次回やっと書く予定の「紙魚の手帖、その前日譚2」にも実はつながってくるのであります。
さてその内容はどんなものか?
期待せずお待ち下さいませ~